セミナーの流れは一般企業とあまり変わらず、ホテルの会場にいって、全体会で概要を聞いて、あとはそれぞれブースに分かれる。現役の人、内定者、身体検査の質問の軍医とか4部屋それぞれに5~6ブースあったかな。時間的には30分×4クール。
基本的な知識として、大卒で自衛隊に入る場合は基本は①幹部候補生 ②一般曹候補生 ③予備自衛官 といった道があるらしい。
幹部候補生は未来の幹部。試験に合格したら1年間幹部学校にはいって無事卒業するともう三尉(少尉)という尉官からのスタート。試験は筆記が主だけど難易度は国家公務員レベル。やっぱり難関なんだね。自分も少し興味あったんだけど4月に試験だから間に合わないかなって・・・・・・。
一般曹候補生は乱暴に言えば下っ端からの入隊(教育期間はあるけどね)。高卒、専門卒もこのコース。一般曹ではいって3年ほど頑張れば幹部候補生のための試験が受けられる。というかそれを受けて合格しないと尉官にはなれない(例外として三尉の下の准尉がある)。ちなみに自衛隊じゃどうかはわからないけど、アメリカとかの准尉って現場で相当な功績を挙げた叩き上げの人だから、エリートコースの少尉とかよりよっぽど尊敬の目で見られるらしい。
予備自衛官というのは働きながらでも自衛に携われる人。自衛というか今の日本だと東に本題震災とかの災害かな。いつもは会社員だけど何かあったら出動できるみたいなね。3年間で計50日の訓練を受けて予備自衛官となれる。しかし普通に働いてて土日訓練とか中々辛そう。予備自衛官になったら月に4000円。訓練一日すると8100円貰える。
そしてブース回りの話。 身体検査の質問
まずは幹部候補生内定者の話を聞こう・・・・・・としたけど、大盛況なので座る椅子がなかった。海上の幹部候補生の人の椅子は空いていたけども、海上は視野に入れてなかったので(話を聞くなら内定者よりも現役の人の話がいいし)という事で身体検査の質問をしにいった。
良くある視力とかどうでしょうか~というやつ。まあそういう数値的なのは全部ネットにあるので改めて質問する必要は無い。ただ参考になることがあった。
裸眼視力0.1矯正視力1.0以上というのが条件なんだけど、裸眼が0.1以下だったら屈折検査というのをされる。それは一つの平たい棒にいくつもの度が入ったレンズが上から度が強い順についてて、それを覗いて良くあるCとかの記号を答えるらしい。そのときに上から二番目以上の度を選ぶと失格なので二番目以上はのぞかい無いようにと言われた。
後はよく落ちる人がいる検査ってなんですか? と聞いたら、血圧と尿検査らしい。
血圧は140以上がアウト。ただ試験なんで緊張しちゃう人がいるから4回ぐらうまでは調べなおすらしい。それでも上だと医者の問診がある。
尿検査は学校の健康診断であるようなの。ただそこでタンパク質だったり糖が高いとアウト。検査前日は徹夜とか飲酒とかはしないほうが良いといわれた。
次のブースは現役の自衛官の人の話。だけど内容は忘れてしまった。いや組織体系とか実務のあれこれを教えてもらったけども、そこまで自分が興味もてなかったのか、大学の講義を聴いているような気分になった。
覚えている具体的な話としては、陸海空の倍率はどこが一番高いのかという質問に対して、空が
一番高いとの事。そもそも分母が陸2000人海600人?空400人?程度なので空の倍率が高くなる。ただそこまで差はない。だから陸2000人入れるからと言っても応募してくる分母も一番陸が高いので楽観してはいけない。というか入りやすいからという理由で陸海空を決めるのは良くない。自分がどのフィールドで働きたいかを明確化すること。と言っていた。
あと余談で航空自衛隊は入ってからも座学や試験が多いらしい。なんだかんだ一般的な「勉強」が苦手な自分にとっては辛いのかもしれない。
他には現役レンジャー部隊の人の訓練話が一番面白かった。
陸上自衛隊のエリートというか、教官に何を言われようとも「レンジャー!」しか答えてはいけないあのレンジャーである。例「あ?どうしたァ!」「レンジャー!」「日本語で返事しろ!」「レンジャー!」「何がいいてえんだ!!」「レンジャー!」
訓練の概要としてはWikipediaに載っているので羅列はしない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC_(%E9%99%B8%E4%B8%8A%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A)
その一つ一つの訓練について具体的に話してくれてそこらのテレビ番組よりも興味をひいた。
蛇を食べるときの皮のはぎ方は口に木の枝を噛ませて歯を折ってから顎を開いてベリベリベリっとやると綺麗に剥けるらしい。味は硬くて美味しくないとのこと。ウサギとかカエルとかそういった野生動物って皆肉が硬いらしい。なんだかんだ食用に養殖された肉は美味しいという事か。
他にも40キロの荷物を背負って3日間の山岳縦走をしたため肩が下がっただとか、一日の訓練のあとに体力調整という名の体力を0にする訓練(20kmを走るとか)をするとか、相当な過酷さが伺えた。
訓練を終えて基地に帰ると基地の仲間が大歓迎してくれてその時、普段は滅多に泣かないが男泣きしたという。そして普段は水も満足に飲めない極限状態の訓練だったため、帰って来た後のコーラが本当に美味しかったと。この世で一番美味しかったと。そりゃ僕らが汗かいて疲れたときに飲むコーラも至福の一杯なのに、レンジャー訓練終えて飲んだコーラはどれほど美味しいのだろうか。このコーラのためにレンジャー部隊に興味が出た自分がいる。
○セミナーに行ってみた総括。
・幹部候補生はやはり難しい。一般曹を受けよう。
・一般曹のテストは6月なので5月までに就職が決まらなかったらという一つの区切りにも出来る。
・航空自衛隊志望だったが航空の座学の多さ、陸上の泥臭さの理由から陸上志望にしようかと思った。体力は無いけど入ってからつくらしいし、なんだかんだで頭より体を動かす方が好きだ。入隊してガチムチになったらレンジャーも目指してみたいと思う。まあ空か陸かは受験時にちゃんと調べて決めようと思う。
といった感じかな。中々ためになったし面白い話しも聞けたので行ってよかったと思う。皆優しく和やかだったけれども入隊した直後に鬼になるんだろうなあ。
おしまい。
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