自分が文学部だからか、よく志望業界の話で「出版社とか受けないの?」と言われる事がある。
今のところエントリーしているのは教科書出版の1社だけであり、講談社とか集英社といった出版社は全く受けていない。
これにはいくつか理由がある。
2つ目としてはハードルの高さだろうか。講談社とか集英社とかそういった大手には元々受からないだろうという気持ちである。大手を志望しがちな自分ではあるが、自分が志望している大手はJR(現場職)の様に採用人数が数百人単位の大手だ。そこにワンチャンあるかもという微かな望みをかけている。
翻って出版社の採用人数は非常に少ない。中小になれば1人や2人しか採用しないのもザラだ。
それでも夢を追いかけるのもいいじゃない。という考えもあり、実際にダメ元でスクエニなんかを受けたりしているが、出版業界にそれほど入りたいわけではない。それは2つ目の理由で詳しく述べる。
2つ目は「編集は作家になれない」といった言葉である。何で読んだかは覚えていないが、「文筆業の夢を捨て切れずに出版社などに就職しようとする者がいるが、仮に入ってしまったらもう作家になる事は出来ない」という様な内容である。
これは別に出版社の制度で社員は作家になれないというわけではない。ここでタイトルにあるアイデアの話しになる。
編集になるとアイデアや創作意欲が仕事に吸い取られるという事である。
編集者は編集だけをするのでは無い。作家と親密に付き合って作品を練り上げてる最大限の手助けをする。
漫画界では7割の作品が原作担当 作画漫画家 という様な感じらしい。大枠は漫画家が考えるがそこに担当があれこれと意見をするのだ。 残り3割はワンピースの様に編集の意見が入る余地が無いような作品である。
この様に編集は決して片手間でやれる様な楽な仕事ではない。自分が考えた良いと思うアイデアは仕事に使われ、それが世に出ると一定の達成感や満足感を得る。加えて普段は寝る暇も無い程の忙しさだ。どこに小説を書く余力があるのだろうか。
以上の事から自分は出版社を志望する事は無い。出版といっても編集以外に営業とか総務事務とか色々あるじゃないという意見もあるが、自分は負けず嫌いなのか他の作品が売れるのを手助けするというのはストレスが溜まりそうである。それだったら自分の作品を書いて売りたい。
そもそも作品のアイデアとか創作意欲というものはその業界に浸かっていては湧いてこないのではないだろうか。本だけを読んでも作家になれない様に、普段の自分とまったく違う世界に飛び込んでこそ、見えて来るものもあると思う。確かこれにはカタカナで名称があったはずだ。全く違う分野から刺激を受ける事。しかし忘れてしまった。仕方ないね(戒め)。
チラ裏終わり。
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