就職活動を進めているとやってみたい仕事が専門職、技術職の場合が多々ある。
造園や林業など自然に関わる仕事をやってみたいと思っていても、大学で造園とか土木とかを学んでいないと実務に携われないのだ。
より専門性の高い学生を専門職につけるのは当然である。誰だってそうする。俺だってそうする。
またそういった専門性の高い大学、学部の学生は当然の事として一般職も受けられる。多くの企業の一般職は学部学科不問だからだ。大して文系の学生、特に自分の様に文学部の学生は一般職しか受ける事が出来ない。文学部のみ募集の企業はみた事がない。
こうして振り返ってみると大学に入る時、もっと専門的な大学、農業大学とかに入りたかったなあと思う。
高校の頃はそんなに専門職への興味はなく、むしろ農業系の大学にいったら普通の企業一般職への道が狭まるのではないかとも思っていた。実際はそんな事は無く普通の文系よりはるかに選択の幅が広がるし、職種によっては志望動機も結び付けやすいのだ。
しかし高校生がそんな判断を出来るだろうか。いや、実際に専門性のある大学に行っている人はごまんといるのだからそんな判断が出来るのだろう。
しかし農業大学の場合は親が農家だったりとか農業と関わりがあって興味を持って入る。なんて人が多いのではないだろうか。 普通の一般家庭に生まれ育ってきた16、17歳の子供が進路決定で「俺は農業大学に行く!」と言うのはよほどの何かの影響がなければ考えにくい。
だが、思えば高校の時に職業体験などで社会を知る機会はたくさんあった。その時に将来への想いを巡らせて進路を決定する事も出来たのだろうし、そうやって自分で決定して行動していく人が優秀な人なのだろう。
大学に行ってからしたい事を見つければ良い。
そんな言葉をささやかれ、ささやきあってなんとなく大学に進学したが、そうではないのだ。
したい事があるから大学に行く。
これが真理なのだ。今さら言う事でもない、古来からの大学の役割を考えれば常識的な事なのだ。
自分はもう就職という段階に入ってしまったが、もし子供が出来たならば、したい事を明確化させその道へ導いていこうと思う。親というのは子に自分が出来なかった事をさせたがるというが、あながち間違いではないのかもしれない。子が成功すれば自分の失敗はチャラになったように感じるのかもしれない。
まあ、今からでも遅くは無い。むしろ大学なぞ関係なく、就職活動というこの時期の頑張りこそが、やりたい仕事に直結するのだ。 社会人に人生でやり直せる分岐点があったとしたらと聞いたらなんと答えるだろうか。高校入試? 大学受験? 就職活動? 多分就職活動が多いと思う。
就職活動こそは、「あの時ああしてれば良かった」と将来後悔する事が無いように取り組んでいきたいと思う。
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