近所の温泉に行ってきた。そこでサウナに入ったのだがその時の感想を書いていこうと思う。
僕は軽い気持ちでサウナに入った。サウナに入るのは久しぶりなのでどんな感じだったかなーっという気持ちだ。
扉を開ける。熱気が来る。とりあえず座る場所を探す。上段にはすでに男達が4人ほど座っていた。
なので僕は下段の端あたりに座った。
熱い。息苦しい。そう久方ぶりで忘れていたがサウナは熱いというよりも息苦しいのが我慢ならないのだ。
熱いだけならいい。肌から汗が出て「あ~俺いまサウナってる~」なんて感想を抱くかもしれない。
しかし息苦しいのは別だ。息を吸うたび熱気が気管に入ってくる。唇がちりちりとする。タオルで口元を覆おうか? しかし自分一人がそんなことをしては何か変な人に見られるだろう。
そんなわけで3分ぐらいいたが、流石に息苦しいので出て行こうと思った。
しかし、その時気付いた。僕が入って僕が出ようとするまでに、元からサウナにいた四人の男はまだ上段に座っていたのだ。
つまりどういう事か。一番最後に入ってきたやつが一番最初にでる=そいつは一番根性が無いやつ。
という図式が成り立つのだ。
なんてことだ。ここで僕がいそいそとサウナから出てしまえば、残りの四人は「フン、根性なしが」「青いな・・・・・・」「しょせん冷やかしよ」「遊びでサウナやってんじゃないんだ」
というような感想を抱くだろう(誇張アリ)
僕がそうやって躊躇している間にサウナに男が一人また一人と入ってきた。
どいつの目も据わっている。そうだ、ここに来る男達は決して軽い気持ちでサウナに来たわけではない。男同士のプライドをかけた勝負に挑んでいるのだ。
男達はサウナでジッとする。世間話なんかしない。ただ静かにジッとしている。
それが勝負なのだ。誰が最初に脱落するかの勝負なのだ。
と、そこまで妄想して僕はサウナを出た。流石に熱かった。次の日に面接があるから体調を崩すわけにもいかなかった。
サウナ後の水風呂は中々に刺激的て、冷たさが心地良かった。
しかし、もううっかりとサウナには入れないな・・・・・・そう思って僕は温泉を後にしたのだった。
おしまい。
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