吸血鬼モノで、最強すぎる主人公を敵さんがどうにかして倒そうと頑張る漫画だ。
ラスボス的なポジに「少佐」と呼ばれる人物がいる。
「諸君、私は戦争が好きだ」から始まる名演説はネットでも一部で有名だろう。
面白いのがこの少佐自身に戦闘力が全くないことだ。
策略や軍隊を指揮するだけで最強の主人公アーカードを殺す事に成功している(30年後に復活するけど)。
少佐の目的はメインがアーカードを殺す事で次にナチスドイツ時代に果たせなかったロンドンを地獄にする事だったのだが、どちらも成功している。
やりたい事を全てやりおえて、満足した心で少佐は死んでいった。
ここまで清々しい悪役は珍しい。魅力的とも言っていい。
この漫画では少佐以外にも主人公アーカードや宿敵アンデルセン神父など、狂気に尖がりきったキャラクターがいっぱいる。
絵の描き方からも「激烈」という言葉が似合う作品だろう。
作者である平野耕太はロンドン旅行の時にイギリス人に見下されたのに怒りを覚え、それでロンドンをめちゃくちゃにする漫画を描こうと思った。と述べているが、まさにその執念が形となったような激烈さであった。
尖がった想いは創作のエネルギーになるのだなと思ったマル
0 件のコメント:
コメントを投稿