最近映画を見ていなかったので、日曜洋画劇場でたまたまやっていたツーリストを見た。
アメリカの田舎の数学教師がベネチアに傷心旅行をするが、行く際の列車の中でロンドンの女性一級潜入捜査官と出会い事件に巻き込まれる云々。
ベネチアを舞台にしたサスペンスといった所だろうか。別に世界を救ったり超凄いCGがあったり派手なドンパチがあったりするわけではないが、ストーリーはどんでん返しというか上手く出来てるなーと思った。
以下フィードバックの為にプロットの書き出し。(開始十分後くらいから見たから最初の方がわからないけど)
主人公フランク(ジョニー・デップ)
ヒロインエリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)
1.ロンドン警察はピアーズという男を脱税容疑で追っている(ピアーズはマフィアから金を盗み、その時のあれこれで7億ポンドを脱税している。)
2.潜入捜査官エリーズはベネチア行きの列車の中でピアーズらしき人物と接触を図る。(ピアーズは整形で顔を変えているので確証をつかむために)
3.ピアーズらしき人物はフランクという朴訥としたアメリカの田舎の数学教師、ただのツーリストだった。(この時点ではエリーズは謎の上流階級の女を演じている)
4.二人は列車を降りた時に分かれるがベネチア市内で再会、エリーズはフランクを高級ホテルのスイートルームに連れ込み甘い感じになる。(フランクはこの時エリーズに恋心を抱くがエリーズはピアーズ逮捕の為にフランクを利用しようとしている)
5.金をとられたマフィアボス(と手下4人ぐらい)がベネチア入り。マフィア勢力、ロンドン警察(エリーズ)、フランク、ピアーズという勢力図になる。
6.フランクがホテルで朝起きるとエリーズはどこかへ出かけているとの事。どういう事だろうかとフランクが思案しているとホテルの部屋にマフィアの手先が乗り込んでくる。
7.フランクはホテルから逃げる。エリーズは逃げているフランクを発見してボートを操縦して助ける。
8.なんとかマフィアは撒いたがエリーズはフランクを巻き込んだ事を申し訳なく思い、空港で下してアメリカへ帰るように促す。
9.エリーズはロンドン警察と合流。夜の舞踏会にピアーズが来るからその時に接触する旨を話す。(エリーズは一級の潜入捜査官として1年間ピアーズと共にいたのに逮捕できなかったため、ロンドン警察のジョン警部からは疑われている(半分ジョン警部の嫉妬だけど)。エリーズとしてはピアーズを取るか仕事を取るか悩んでいたようだ。)
10.舞踏会でエリーズはピアーズと接触する。しかしピアーズは手紙(23時になんとか通りへという内容)を置いていくと逃げるように去っていく。エリーズはピアーズを追いかけようと舞踏会の人混みを分け入るがそこでエリーズへの情念を捨てきれないフランクが登場する。
11.エリーズとしてはピアーズを追わなければならないのに、舞踏会の音楽が始まり空気的にそこでフランクと踊る事になる(映画でよくあるよね)。そこで「帰るべきよ」「いやだ、僕は一緒にいたい」的な言葉を交わして、結果的にエリーズはフランクを置いて舞踏会場から出る。
12.エリーズは手紙の場所へ行くためにボートに乗る。フランクは後を追おうとするがロンドン警察に取り押さえられる(作戦の邪魔しやがって的な)。
13.ロンドン警察(ジョン警部)は用意していた船にフランクを乗せ、そのままエリーズの船を追う。エリーズの向かう先にピアーズがいるはずだからだ。しかしマフィア達もエリーズの船を追っていく。
14.※ここでコーヒー入れたりしてたからちょっと見てない。
15.エリーズはマフィア達につかまり、屋敷に連れ込まれる。その屋敷は昔エリーズとピアーズが暮らしていた(?)屋敷で、どうやらここに7億ポンドの隠し金庫があるようで、マフィアはその金庫の場所を言えとエリーズを脅す。
16.ロンドン警察は屋敷をスナイパーで取り囲み、マフィアを今すぐにでも殺せる体制になる。ロンドン警察の船の中で映像や音声を聞いていたフランクはジョン警部に早くエリーズを助ける様にいうが、ジョン警部はピアーズは必ず現れるはずだといって発砲を許可しない(私怨入ってる)。
17.エリーズが殺されそうになるが、ピアーズらしき人物が屋敷に近づいていく。ジョン警部は「やっぱり来たか、フランク、結構お前に似ているな」と言って振り向くとそこにフランクはおらず、ピアーズらしき人物とは船をこっそり抜け出したフランクだった。
18.フランクはマフィアとエリーズがいる部屋に入り、自分がピアーズだと言ってエリーズを解放ように要求。マフィアのボスは顔も声も違うフランクが本当にピアーズか訝しむ。エリーズはフランクはただのアメリカ人のツーリストで無関係と訴えるが、マフィアのボスはフランクに金庫の解除キーを押させようとする。
19.もちろんフランクはただのツーリストなので金庫の解除キーなんて知らない。だけど押そうとする。ここで映画特有の焦らしが入る。
20.焦らしが最高潮になった時、ジョン警部の上司がスナイパー達に発砲命令を出してマフィアを全員射殺する。かくしてフランクとエリーズは助かり、ピアーズは別の場所で逮捕される。
21.朴訥な数学教師が恋心から勇気を出してエリーズを助けた。そんな話と思いきや、逮捕されたピアーズは実は見知らぬ誰かからメールと金を受け取って指示通りに動いていた一般人だという事がわかる。
22.疑いが晴れたエリーズとフランクはベネチアの海でボートに乗っているがその時にエリーズが「2000万ドルも掛けて整形した顔がそれ?」という。 そう、フランクが本物のピアーズであり、最後の最後まで朴訥な数学教師を演じていたのだ。すべてはエリーズの疑いを晴らし、ピアーズへのマフィアの追手を無くすための二人の作戦だったのだ。
23.こうして二人は自由と金を手に入れましたとさ。
みたいな話。
いや~ずっとピアーズが実在する人物の様に描かれてて、というか顔も普通に出てたから、フランクは本当にただのツーリストだとずっと思ってましたわあ。
まさかそれが替え玉で最初から全て演技だったとはね。
列車でエリーズに話しかけられたときフランクめっちゃコミュ障みたいにきょどってたのに、実は共犯者とかね。
ここでは詳しく語れなかったけど、映画の中に色んな伏線とかブラフがあったんですよ。それが最後は全部が繋がって、どんでん返し、これは面白かったですわあ。
まあ褒めてばかりでなく不満な点を言うと、ハリウッド映画ならもうちょっと派手な感じが欲しかったかもね。でもさすがにベネチアで爆発は起こせないかあ。
なんか映像が凄い映画はストーリーがおざなりで、ストーリーが良い映画は映像がおざなりな感じが。
その点シャーロックホームズはストーリーも映像も中々良かったと思います。
ということで今日はここまで。
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